アービトラージについて
アービトラージ(Arbitrage)は、
金融や商品の取引などで利用される
一般的な手法で、日本語では裁定取引
(さいていとりひき)と呼ばれています。
たとえば、
同じ商品がある場所では低価格で
販売されており、別の場所では
高値で購入されている場合、
低価格で購入して高い場所で
販売すれば、差額が発生します。
同様に、
金利が低い場所でお金を借り、
高い金利で貸し出す場合、
金利の差で利益が生じます。
例えば、
ビットコインが取引所Aで1BTC98万円
で購入可能で、別の取引所Bでは
1BTCが100万円で売られている場合、
「取引所Aで1BTCを98万円で購入 /
取引所Bで1BTCを100万円で販売」
という取引を同時に行うと、
瞬時に実質的に2万円の利益が
生まれます。
このような、同じアイテムが
異なる場所で異なる価格で取引
されている場合、相反する取引や
売買を同時に行うことで差額を
利用する手法が裁定取引と呼ばれます。
(俗には鞘取りとも言われます)
スポーツベットの
アービトラージの仕組みとは!?
ブックメーカーサイト上の
スポーツのオッズに応用したものが、
ブックメーカーアービトラージです。
スポーツアービトラージ
(Sports Arbitrage)や
シュアベット(Sure Bet)
とも呼ばれます。
最初に前提を確認しましょう。
ブックメーカーはスポーツイベントに
オッズを提供する業者であり、
イベントの主催者ではありません。
各ブックメーカーは第三者として、
独自の見積もりを提供し、
賭けを募っています。
例えば、
翌日に行われる日本プロ野球の
「巨人vs阪神」という試合が
あるとします。
Pinnacle社:「1.40 / 2.90」
Sportsbet.io社:「1.35 / 3.30」
これが2つのブックメーカーの
オッズです。
裁定取引の原理に当てはめると、
「同じもの(同じ試合への賭け)が、
異なる場所(異なるブックメーカーサイト)
で価格(オッズ)が異なる」
ということです。
サイトごとのオッズ差自体は
一般的であり、提示倍率は
各サイトの自由です。
ほぼ同じ数値になるのは、
過去のデータや大衆心理に基づいた
予測がベースにあるためであり、
また、ブックメーカーによっては
他社オッズを参照することもあります。
各ブックメーカーは自社に利益が
出るように倍率を調整しており、
「両方のオッズにバランスよく
賭け金が集まる」
ように工夫されています。
この例では、Pinnacleの1.4倍と
2.9倍のオッズの総払戻率は94.419%
で、もしもこの試合にトータル
1億円の賭け金が寄せられた場合、
Pinnacleの収益は約5.6%(560万円)
となります。
異なるサイトを横断してこのタイプの
オッズを見つけ出し、賭け金を調整して
賭けることで、結果にかかわらず
利益を確保できます。
ブックメーカーでは、
「賭けた時点の倍率で払戻しを受ける」
ため、賭けを終えた時点で利益が
確定します。
各ブックメーカーが独自にオッズを
提示し、時折大きな差が生じて
払戻率が100%を超える状態が
発生するという、業界システムの
隙間を狙った賭け方です。
これが、ブックメーカーの
アービトラージです。
アービトラージは利益が保証された
リスクのない賭け方。
ですが、禁止されている
スポーツブックが多いのも事実。
アービトラージを
容認というよりも「歓迎」している
稀有なブックメーカーがあります。
それが、
ピナクル(PINNACLE)
になります。
ピナクル(PINNACLE)
詳細は以下からご覧ください。
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